2011年10月02日

問題解決の処方箋

特効薬なんてものがあるのは世の中のとても限られた、ごく一部の事象だけだと思うのです。


例えば、ある社会問題を解決するために、
たったひとつのコピーを作りなさい、だとか
CMを作りなさい、だとか


それはとうてい無理な話です。

ちょっと言いすぎたかもしれませんが、
多くの人の心を動かすものが作れたとしても、
それがその問題の根本的な解決になりうることは、
なかなかないんじゃないかと思います。



それでも、私は言葉や、映像や、写真が、
人を動かし、社会を動かし、いつかは国をも動かすような

そんな大きな力を秘めていると本気で考えています。


特効薬になるような、破壊的な一撃ではないかもしれないけれど
とりあえず、この問題の、ここの部分からでも解決してみようとする。
ビタミン剤でいいから、ほんの少しの回復のためにも注入しようとするかのように。

その姿勢が、問題の根本的解決に、いずれつながるだろうと考えているからです。


学生のやる「国際協力」なんて、
結局はプロにはかなわない
その場しのぎじゃない?
親のお金遣ってなにやってるの


これまで私が言われた数々の”学生の国際協力なんて無意味”論、
この全てに、同じことが言えるのではないかと考えています。


たしかにただの学生が、わたしが、行動することによって変わることなんてほとんどないかもしれない。
でも問題を切り崩して、ここなら私達でも解決する手立てがあるかもしれない、と
無い頭を捻り、やっと搾り出したアイデアを、プランを、行動を、私は無駄だと思いたくないし、決して無駄ではないと思うのです。


これは、”やらないよりやったほうがマシ”という開き直りとは違います。
考え、悩み、出しきった結果が 今の私達の活動全てなんだと思っています。


カンボジアの地雷問題を取り上げたドキュメンタリー映画、「CROSS ROAD」。
学生団体S.A.L.メンバーが考えぬいた、
ガンボジアの地雷問題に対する、平和構築に対する、私達なりのビタミン剤です。


ぜひ、できるだけ多くの人々の目に触れられたらと、そう思っています。
10月7日、成城ホールにて、18時半から上映会です。
どうぞお越しください。

公式サイト
http://crossroad-salfilms.com/



『CROSSROAD上映会』
基調講演
・フォトジャーナリスト 安田菜津紀 様
・JMAS理事長 野中光男 様 
・日本アセアンセンター 


日時:10月7日(金)18:30〜
場所:成城ホール(成城学園前駅から徒歩5分)
料金:800円
主催:慶應義塾大学公認団体S.AL.
後援:カンボジア王国大使館、日本アセアンセンター
協力:JMAS






posted by S.A.L. at 00:30 | Comment(0) | CROSS ROAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月22日

UFPFFグランプリ受賞

こんにちは。
代表の武井裕亮です。


あまりこのブログには顔を出さないのですが、今日は一つ報告をさせてください。


僕たちは1年半前に、"s.a.l.films"という子団体を立ち上げて、カンボジアの地雷原を舞台にしたドキュメンタリー映画の製作を進めてきました。



そのs.a.l.filmsの一つの試みとして、「UFPFF国際平和映像祭」に5分の短編映画を出品していました。


その作品が21日のグランプリ審査会にて、

「グランプリ 世界一周チケット(H.I.S.様より)」
「地球の歩き方賞 ユーレイルグローバルパス(ダイヤモンド・ビッグ社より)」

の二つの賞を頂くことができました。

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これまで多くの方々から頂いたご支援、ご協力のおかげです。
この場を借りて、お礼申し上げます。

本当に有り難うございます。




思えばこのプロジェクトは、「絶対に無理」そう言われて始まりました。

カメラはどうする・・・?
撮影はどうする・・?
通訳は・・?
脚本は・・?
編集は・・?

そもそも「映画」などつくれるはずがない。
しかし、”伝えたいこと”だけは確かにありました。



そんなところから、本当に1から試行錯誤を重ね、仲間と共に歩んできました。
一つずつ、仲間との絆を確かめながら進んできました。

そんな決して奇麗とは呼べない僕らのプロセスを、こんなにも華やかに評価して頂けたことは
メンバー一同にとって、言葉にできないほどの誇りです。

本当に嬉しく思っています。



また、この賞以上に僕が個人的に嬉しく感じていることがあります。


それは、僕らの映画で伝えたかったことが、直に「伝わった」と感じられたことです。
当日会場で、多くの方々がお声をかけてくれました。

そのご感想の一つ一つが、本当に内容を理解して頂けたんだな、と感じさせてくれるものばかりでした。

そのことが、本当に心から嬉しかったです。
これまでの苦労が、報わる思いでした。



これからも、「CROSSROAD」は上映会を重ねて行く予定です。
もっと多くの方々と、直にお話をさせて頂きたいと考えています。


10月7日には、初の上映会を迎えます。
多くの方々とお会いできることを楽しみにしています。

それでは。

公式サイトも是非ご覧下さい。
http://crossroad-salfilms.com/



『CROSSROAD上映会』
基調講演
・フォトジャーナリスト 安田菜津紀 様
・JMAS理事長 野中光男 様 
・日本アセアンセンター 


日時:10月7日(金)18:30〜
場所:成城ホール(成城学園前駅から徒歩5分)
料金:800円
主催:慶應義塾大学公認団体S.AL.
後援:カンボジア王国大使館、日本アセアンセンター
協力:JMAS









posted by S.A.L. at 21:37 | Comment(0) | CROSS ROAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月20日

平和の形〜CROSSROAD〜

今あなたの隣にいる人は、過去にあなたの大切な人を殺しているかもしれません


そう聞いたあなたは、その隣の人と笑いあえますか?
いや、私にはなかなか難しい。もしその人が殺したと確信が持てればその人を殺したくなる。殺すまではいかないとしても、その人にはもう笑顔は見せられなくなるでしょう。


憎しみの連鎖

人間が感情を持っている限り、この負の連鎖が途切れることはない。
そう思っていました。そう確信していました。



カンボジア北西部の村、タサエン。ほとんどの家庭に電気、ガス、水道が通っておらず決して発展しているとは言えませんが、のどかで居心地の良い村です。


この村で私の考えは打ち砕かれました。


元ポルポト軍兵士と、敵対していた政府軍兵士。両者が共生している村。
言い換えれば、かつて殺し合いをした者同士が生活している村。
のどかに見えるこの村は、凄惨な過去を抱えている村でした。


しかし、私の考えを打ち砕いたのはこの状況ではありません。

村人達の笑顔でした。


一緒に暮らしているだけでも信じがたいのに、その村の住民達に笑顔は絶えません。
村人のお話を聞いても、
「殺しあったのは昔の話。今は一つのカンボジア国民として仲良くやっている。」
と言います。


衝撃でした。

一度憎しみが生まれれば、その憎しみを抱いている人間が死ぬまでその憎しみは消えない。その憎しみが子孫に受け継がれている例も世界には多く見られます。


しかし、そんな考え、事実を吹き飛ばすかのような平和。
歩み寄ることで得られた平和。
凄惨な過去を乗り越えた「平和」の形がこのタサエンにはありました。


そんな村、タサエンを舞台にしたドキュメンタリー「CROSSROAD」がいよいよ10/7(金)に公開となります!
詳細につきましては、HPに載せておりますのでお手数ですがこちらからお願い致します。
http://crossroad-salfilms.com/



【文責:sal films 助監督 青山明弘】
posted by S.A.L. at 04:23 | Comment(0) | CROSS ROAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月10日

CROSS ROAD試写会

おはようございます!
今日は残暑が厳しい一日になりそうですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか(*^^*)?
私は、大学生として3回目の長い夏休みも終盤に差し掛かり、寂しい気持ちになってきました...

さて今回はsal filmsから、先月29日に行われたCROSS ROAD完成披露試写会についてお話させていただきたいと思います♪

今回の完成披露試写会には、プレスの方や企業の方など、お忙しい平日の夜にもかかわらずたくさんの方にお集まりいただきました!
試写会の会場は、新橋駅前のTCC試写室。
今まで試写を行っていた教室とは違う、本格的な音と映像でドキュメンタリーをご覧いただくことができました!

そして、今回の完成披露試写会にご来場いただいたオルタナ様が、早速CROSS ROADをご紹介くださいました( ´ ▽ ` )ノ
記事はこちら!
http://alternas.jp/filmsbooks-2/2011/08/8207.html

オルタナ様、ありがとうございました!


sal filmsがお送りするドキュメンタリー映画「CROSS ROAD」の上映会は、10月7日(金)成城ホールにて行います(^^)♪
詳しくはCROSS ROAD特設ページをご覧ください。
http://crossroad-salfilms.com/

ご来場お待ちしております!


イベント局3年
小池 希実
posted by S.A.L. at 08:27 | Comment(0) | CROSS ROAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月06日

映画

みなさん、普段映画は見ますか??
私は映画は大好きです!でも、ジャンルはかなりしぼっていて、普段はラブコメディーばっかり見ています。
なんでかっていうと、ハッピーエンディングで終わるという保証があるし(笑)、見ていて元気がもらえるから。
逆に、銃や人が死ぬ映画は苦手です。
単純に、戦闘シーンや人が死ぬところを見たくない、と思っているのですが、
世の中に起こるマイナスのことから目をそむけたいという気持ちがあるのかもしれません。

私の中で「私が見る映画と言えば、明るくて自分を元気にさせてくれるもの」という固定観念がしっかりとしみついてしまったようです。
もちろん、見る人に何かを考えさせる映画もあるけれど、
私は楽しみのために、自分がプラスのエネルギーを得るために映画を見ている。それが私流。

だから、s.a.l.filmsでドキュメンタリー映画をつくる、という企画ができるまでドキュメンタリーというものはあまり見ていませんでした。
ものによるけど、ドキュメンタリーって眠くなったり、何を伝えたいのかメッセージがよくわからなかったり、面白みのないものが多い。そんなイメージを持っていたのです。

カンボジアの地雷についてのドキュメンタリーって、私が見る映画としては遠く離れたもの。。
実際に仲間がつくったものを見たら、やっぱりそれはいわゆる「ドキュメンタリー」であったけど、でも私は、
自分の中の「ドキュメンタリー映画」というカテゴリーの中に、新しいものを発見したような気がしました。

その理由は、みなさんが実際に「CROSS ROAD」を見て感じていただけるといいな、と思います。

さて、s.a.l.filmsでは10月7日(金)に成城ホールでドキュメンタリー映画「CROSS ROAD」上映会を開催します!
スペシャルゲストも来ちゃうかも!!というわけで、みなさん是非お越しくださいませ☆
「CROSS ROAD」ってナニ?という方も、「見たい!!」という方も、詳細はこちらのURLからどうぞ➡http://crossroad-salfilms.com/

そして写真は、総合演出の重田作のポストカードです!
crossroadカード.jpg

s.a.l.films
「CROSS ROAD」
http://crossroad-salfilms.com/

国際局3年
もりえ
posted by S.A.L. at 22:40 | Comment(0) | CROSS ROAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月17日

平和を、語る

『私のパパとママは私が生まれる前、紛争中の国から逃げてきたから。』


飄々としたホストシスターの話しぶりに、私は思わず聞き流しそうになってしまった。


「へー。…って、え?」



私が高校1年生の時、オーストラリアで留学をしていた時の話である。
私をホストしてくれた家族はオーストラリア人ではなく、スリランカ人だった。
メルボルンでも屈指のお嬢様学校に通う彼女の家はとても大きくて、
外車も2台あって、ガレージにはバーベキューのコンロもあって(使っているところを見たことはないけど)、コンピューター会社の社長をしているというホストマザー・ファザーの羽振りはいつも最高に良かった。

ある日なんの気なしに、どうしてオーストラリアに住んでいるのか、と尋ねたところ、冒頭の答えが返ってきたのだ。


こんなに、“いわゆる良い生活”をしている家族が、紛争なんて暗い過去を背負っていたなんて。想像してもみなかったことであった。



そもそも、スリランカが紛争をしていたということさえ、恥ずかしながら当時の私は知らなかった。
スリランカは、1970・80年代から、国の人口の7割を占めるシンハラ人に対して、2割にも満たないタミル人との内戦を行っていた。
彼女の家族は後者の少数派であるタミル人で、その多くが海外へ移住した民族である。
彼女にそんな事の顛末を聞きながらも、どうしても拭い切れない違和感があった。


一国の国が、それも自分の故郷の国がまっぷたつになり、片方の人々は国から逃げざるを得なかったほどの紛争であったにも拘わらず、彼女の話し方はあまりにも他人ごとのように聴こえたのだ。結局、彼女の『まぁ私が生まれる前の話だし、難しいし、よくは知らないんだけど』というなんだか要領の得ない言葉によってこの話題は締めくくられた。


後日、ホストファザーとホストマザーに改めてスリランカの紛争について尋ねてみると、彼らはとてもリアルに紛争のことについて話して聞かせてくれた。
考えてみれば当たり前である。彼らはこの紛争の当事者、経験者なのだから。
ではなぜ、娘であるホストシスターは紛争についてWikipediaに書いてあるような情報しか知らなかったのだろうか。そんな疑問をぶつけても、ホストマザーもホストファザーも、首を振りながらあいまいに微笑むだけだった。


映画『CROSS ROAD』の舞台は、カンボジア内紛で最後まで激戦地として戦火の中にあったタサエンという小さな町である。
この町にはポル・ポト軍、国王軍それぞれに分かれて殺し合いをした多くの人々が暮らしている。
だが、彼らが自分の見た戦争について子供たちに、若い世代に語るのは、本当に稀なことだそうだ。
まさに重い口を開いて、今回カメラに向かって話してくれたのだろう。
その理由は、“今は平和だから、わざわざ苦しかった戦争時の話をする必要はない”とのことらしい。

その一方で、日本では戦争の記憶を風化させないために、戦争の語り部が平和教育に貢献している。全く逆の考え方だが、私はどちらも間違っていないのではないかと思う。

タサエンには今も地雷が数多く残り、戦禍の痕は未だ色濃い。
そんな中で、紛争を覚えておくことももちろん必要だが、“今はまだ伝える時ではない”ということが言いたかったのであろう。今ある幸せを享受する時間が、紛争が終わってから30年しか経たない彼らには確かにまだ必要なのかもしれない。


オーストラリアのホストマザーとホストファザーの無言の微笑みも、きっとこのような想いからくるものだったのだろう。
今が幸せなんだ、ひとまずそれでいいじゃないか。
紛争の記憶がもし今の平和を乱すものならば、まだ思い出さないでいい。
このような姿勢は戦争を忘れることと必ずしも同義ではない。
今ある幸せをいっぱいに感じること。これもまた、平和の捉え方のひとつだ。

8月15日、日本は66回目の終戦記念日を迎えた。
毎年テレビや新聞で知る戦争体験者の声から、戦時中に比べて今の日本は平和だと感じる。
だが、まず戦争体験者の方たちはどんな思いでその体験を語っているのだろうか。
戦争を知らない私達に訴えかけ、考えて欲しい『平和』とはどんなものだろうか。

自分にとっての『平和』とは。そして今はあなたにとって『平和』なのか。
『CROSS ROAD』も、こんなことを考えるきっかけになる映画となればと思う。


s.a.l.films 「CROSS ROAD」
http://crossroad-salfilms.com/


文責:国際局 はざま
posted by S.A.L. at 02:29 | Comment(0) | CROSS ROAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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