2011年08月26日

「日本」の塊


今日のこと、
昨日あったこと、
親と喧嘩したこと、
単位を落としてしまったこと、
恋に落ちそうなこと。


友達とのおしゃべりに上る話題は様々です。
そして、気がつくと何時間も経っていたりします。





ついこの間のこと、私は初めて
自分の国が今どうなっていて、これからどうなるのかを友人と真剣に話すことがありました。


夕飯を食べながらそんな話をするとは考えてもみませんでしたが、思った通りのことをつらつらと並べます。



「政治は行き詰っているし、経済も改善の見通しが立たないし、
天災に襲われつづけているし、うーん……
サッカー女子日本代表のW杯優勝くらいかな、明るいニュースは」
と私が言うと、

「そうだよね、ニュースで見るしネットとか新聞で読むけどそんな感じだもんな」
そう彼は返しました。






しかしはたと気がつくと、私の言葉の中の「日本」は完全にネガティブなもので、
ドイツ人である友人が「ニュースで見る」「ネットとか新聞で読む」ことのオウム返しでしかなかったのです。

彼の頭の中にある鈍い色をした日本像に、ネガティブなイメージの上塗りをしている私はまた、その像に取り込まれていました。




様々な情報でどんどん塗り固められていった末にできあがった、
「落ちていく/落ちていった日本」のイメージの塊が人々の、私の頭の中にあります。


ある19歳の可愛らしいアメリカ人の女の子はこう言いました。
“Japan is no longer the place to be.”
(日本はもう、いるべき場所じゃない)


いやいや、目の前にいるの日本人なんですけど!と言いたくなったけれど、
彼女が日本に行ったことがなくても、その言葉に嘘はありません。
実際、同じように思ってしまう自分もいます。



それでも、「日本人なんですけど!」と率直に思ったことを大切にして、
嘘のない言葉で、彼らの、そして私自身の「日本」のイメージの塊に真新しい切り込みを入れてみたい。
そう強く思わされました。






気がつくとそのドイツ人の友人とは3時間ほど話してしまっていて、

「じゃあ君らが、君が日本を変えていくんだね」
と彼が言って、この話は締めくくられます。

そこでYesと言えず曖昧に微笑んでしまう私は、やっぱり「日本人」みたいです。






【文責:近藤まりこ】
posted by S.A.L. at 14:41 | Comment(0) | お知らせ,イベント情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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